株オンラインでは、外債投資信託(ファンド)が一時期、人気を集めました。例えば「グローバル・ソブリン・オープン」は、空前の大ヒットとなりました。しかし、外債ファンドの人気にかげりが見えてきました。
人気にかげり
日本の外債ファンドは、毎月分配型が大多数を占めていました。
高齢者などの定期的収入を得たい投資家にはよく考えられた商品でした。
しかし、おカネを増やしたい投資家には明らかに不向きでした。
コストの把握
分配金支払い時に必ず税金が徴収されていました。
分配金を再投資しても税金分効率が劣りました。
販売手数料、信託報酬などコストをきちんと把握しておくことが大切でした。
運用先を必ず押さえる
どんな外債で運用されているのかも必ず押さえておくのもポイントです。
投資対象が先進諸国なのか、南米や東欧、東南アジアなど新興(エマージング)国であるのかで、収益は大きく異なる。
新興国は高い収益が期待
新興国の債券は先進諸国に比べると、高い収益が期待できる。
カントリーリスクが高い
しかし、政治や経済が安定しないカントリーリスクが高く、不安定さゆえに債券価格や為替レートの下落といった思わぬリスクを被ることがある。同様に、ハイイールド(高利回り)債も要は信用リスクが高い債券だ。
新興国の債券やハイイールド債は、債券=安全性が比較的高い、と考えていると思わぬシッペ返しを食らう。
分配金が高いと安心とは限らない
リスクが高いゆえにその価格変動は、時には株式と同じように激しいこともある。分配金が高いからと安心してはいけない。