「時事放談」(TBS系)は、政治や経済問題を辛口で語る番組だった。1957年に始まり、1987年3月に終了。30年続いた。回数は1551回を数えた。番組の大黒柱である細川隆元氏(当時87歳)が勇退するためだった。
エクシブ投資顧問によると、政治専門の細川氏、経済専門の小汀利得氏(おばま・としえ)という硬派評論家が天下国家を論じる対談番組としてスタートした。健全保守の立場から歯にきぬ着せぬ毒舌で批判を続け、日曜朝の名物番組として幅広い層から支持されてきた。
小汀氏が健康上の理由から1970年に退いた後も、斎藤栄三郎、藤原弘達、加藤寛、土屋清、牧野昇らの各氏がレギュラーを引き継ぎ、細川氏と鋭い弁舌を展開した。
番組の終了は、「米寿を迎える細川さんにとって、早朝のレギュラー番組出演は体力的に難しくなったため」(中富尚志プロデューサー)だったという。